2 テスト用数値画像による計算結果とプログラムの精度
この節では、前章のプログラムを用い、次にあげる簡単な数値画像を予測し、予測される画像とその予測精度を見ていくことにする。
画像adt1,2は、adt1,adt2,adt1,adt2,…と交互に繰り返しながら動くとする。
予測プログラムによって、観測値1,2より予測値(fdt3)が計算され、さらにfdt4,fdt5,fdt6,…と予測計算を続けていく。その結果はテスト1に示した通りである。
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テスト1の観測値(adt3)と予測値(fdt3)を比較すると、精度よく計算されていることが分かる。しかし、2回目の予測(adt4)以降、その予測値は順を追うごとに観測値と異なっている。計算誤差を示したグラフを見ると予測が進むにつれ、その誤差が大きくなることがよくわかる*1。
これは予測プログラムが四辺を予測できないため、(1.2)式によって四辺補間したことが原因となっている。
したがって、2回目以降の計算はこのことをふまえて予測値を見ていく必要性がある。