Go!Go! H-IIA F7
〜2005/2/26 H-IIA F7 打ち上げ観望記

 

後味の悪い種子島を後にしたのは1年3ヶ月前のことだった・・・

そして、再び種子島にいる

 

ということで、久しぶりに種子島上陸です!

前日まで、雪が降り、雨が降り、その中を26時間かけてやってきました。

これで↓(実は2回上陸経験あり(笑))

晴れているが、桜島はうっすらもやの中に。

今回はうち上がるのか?と不安に思いながら、貨物船へ乗り込む。

(というのも、9月の延期、11月の失敗の時には、桜島には雲がかかり全体が見えなかった。もしかして・・・なんてね)

 

22時頃上陸、まずは某「ゆ」へ

前回は封鎖されていたそうだが、今回は何もなくたどり着き、

仮眠して午前4時ころ、射点移動を観測。

ああ、1年3ヶ月ぶりにブツを確認し涙(TT)

今回は成功してくれよ!!

と祈りつつ(既に神さまの様状態(笑))、射点移動を確認し、展望所へ。

こちらで射点移動を見ていた人は私が到着するころ三々五々に消えてゆく中、写真撮影。

撮影を済ませ、ロケットの次にもう一つ確認しないといけないことが。

なんと、去年(かな?)種子島にもついにH"が繋がった!

その確認&射点移動の速報写真を載せるために電波の入りそうな場所へ移動。

さて、繋がるかな・・・。

 

・・・

・・・(交信中)

・・・

 

なかなか繋がらない・・・。

場所移動

・・・

・・・

!!

「IDとパスワードを登録しました・・・」

やった!繋がった!!

早速、射点移動の写真をウプ!

 

島でネットが使えるよ(TT)

いつもなら、本土に戻らないと速報できなかったけれど、島からでも速報送れる!

いや、電波が届けばリアルタイムで流せる!?

などと夢を見ながら再び仮眠する。

送信後、今回の撮影ポイントへ

前回、撮影にも失敗したので、今回もここから観望するのだ!

(ここは前回の撮影地より、少し北にあるご視察所という場所で、ほぼ真正面にロケットが観望できる。

ただ、ロケットがVABのすぐ横であるため、観望と音声には良いが、美しく撮影するためにはあまり適さないが・・・)

今回は音声を聞きつつ、撮影したいという欲張りでここを選択。

 

しかし、だーれもいない。

だって、まだ7時だもん。

 

はじめて&何回も観望しにきた人たちといろいろな情報を交換しつつ、ひたすら待つ、待つ、待つ・・・。

しかし、誰もいない

と思ったら、ドヤドヤと関係者さん達が。

ご視察所名前もある通り、ここは関係者が打ち上げ観望をするための場所。

そのため、いろいろな機材やら何やらが次々に現れ設置されてゆく。

設置も終わり、こちらの撮影機材の設置も完了

あとは打ち上げを待つのみ!

 

打ち上げ1時間前になるとドヤドヤと地元の方々や関係者などが集まってくる。

 

そして、16時半を過ぎたこと、1通のメールが

「カウントダウン保留中」

なにぃ!また何かトラブルか!!!

打ち上げ予定時刻になり、辺りがざわめく

「通信機器の異常のため、カウントダウンを見合わせています」

とJAXAの方から放送が入る。

 

ドキドキ。このまま打ち上げが延期か???

見合わせから1時間ほど経過、そして放送が。

「カウントダウンを再開しました。18時25分に打ち上げを行います」

ε=( ̄∇ ̄〃)

 

良かった良かった。これで明日帰れる・・・(オイオイ)

何事もなく、うち上がってくれよ!

15分前のアナウンスが入る。

 

ドキドキドキ

 

そして、ついに「メインエンジン点火!」


(クリックすると動画がごらんいただけます。40MBありますのでご注意ください)

左右にあります動画は、何とか平衡法で立体視できる???と思います。たぶん・・・

!!!!

なんだこの光は!!!!

突如地上に太陽が現れ、辺り一面が、明るくなる。

ビデオでは露出オーバーで光の玉になってしまっている。

 

ゴオォォォォバリバリバリ

轟音をたてて、光の玉は雲の中へ消えてゆく。

 

辺りは何事もなかったかのように、暗闇へと戻る。

聞いてはいたが、本当にスゴイ!

ロケットではなく、神だ!神の光だ!!(^^;

 

あまりの凄さと撮影に集中していたため、ふと我に返り、歓声やコメントが全くなかったことに気付く。

それほどに、あの光は凄かったのだ。

 

そして、音も消え、ホッとして雑談をしていると、周りがざわめく。

うんっ!と 上を見上げると、いままで曇っていた空に、雲の切れ間が現れ、

そして、だいだい色の炎と白いロケット雲が空を切り裂いて居るではないか!!

慌てふためき、点火と燃焼終了を間違えたりしながら、映像を撮り続ける。

分離は少し雲に隠れてしまったが、それでも、ギリギリまでその姿を見ることができ、感無量!

(TT)

良い物を見せていただきましたm(_ _)m

 

 

そして、再び上陸する日を思いながら、種子島を後にするのであった・・・つづく

 

おまけ。貨物船に揺られて  

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