デジカメ根性写真!第38弾 森川(新春)の大三角 99/02/11

さぁ〜て、左に見える、一枚の写真。何が写っているか分からない真っ黒な画像があります・・・。

なにぃ?真っ黒!そんなはずはない!

ということで、画像処理ぃ〜〜

っと、その前に、下の星図を。

この時期になると真夜中過ぎには冬から春にかけての夜空に変わりつつあります・・・。

そんななか、新しい三角形が登場しました・・・。名付けて、『森川(新春)の大三角』です。

ことは昨年の桜麗祭、私の所属する天文研では、毎年恒例になったプラネタリウム上映を行います。

リハ中かギャラリー投影中、この時期の夜空が投影されていました。

それを見た一年の森川くん(98年現在)が一言、「ここに大きな三角形ができますよぉ〜」と。
指した場所は、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、しし座のレグルスでした。

それを聞いた晶子心の一言、「なにぃ?そんなところに三角形を見つけるとは・・・」

というわけで、「よし!この三角形を“森川の大三角”と呼ぼう!」と命名、
さらに、冬の大三角、春の大三角の間を取って、“新春の大三角”とサブタイトル。

こんな感じで新しい三角形が生まれたわけでした。

それでは画像処理後の写真をご覧ください。

そんなわけで、ようやく、森川の大三角が天頂付近に昇ってくる時期になったので、早速撮ってみました。

画像処理をしてようやく見えてきましたね。

レグルスは画像処理をかけないと、写っているのか分からないほど・・・。

そう、デジカメ星野写真の難しい点は、露出時間が短いため星が写っているか写っていないか分からないという点。

特に、ノイズが星と似ているので、ずらしながら何枚か撮影して、ようやく星とノイズの区別がつき、確認できるという感じです。

冬の一等星は明るいものばかりなので、難しいことはないのですが、これからの時期はちょっと難しくなりそうだと、この写真を撮って思いました。

余談はさておき、森川の大三角の使用法を・・・

1)冬と春の架け橋

サブタイトル、“新春の大三角”ということで、冬から春の星座のバトンタッチの役割をしています。

この大三角が夜中、天頂に見える頃、暦の上では立春頃に相当します。

2)かに座を見つける

12星座で見つけにくい星座の一つ、かに座・・・。どこにあるのかを説明するのにいつも苦労。

そんなときに“森川の大三角”!

ポルックスとレグルスの辺のちょうど二分するあたりにかにの甲羅部分が、ちょっとプロキオン側にM44、プレセペ星団があります。

3)うみへび座とアルファルド

レグルスとプロキオンを二分する点とポルックスを結んで南方向(右図で真下が南)に延ばすとうみへび座の頭部分(ちょうど二分点あたり)、さらにうみへびの心臓あたりにあるα星、アルファルドを見つけることができます。

だいたいこの3つがこの三角の使用法でしょう。

 

ということで、森川くん、約束通り、世界中に君の名前(でも、名字か・・・)を広めましたよん(^^)

ではまたぁ〜。

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